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Netflixの実写版「ONE PIECE」でコビー役を演じたトランス俳優が話題に

2023年09月08日

　あの大人気コミック「ONE PIECE」がNetflixの実写版ドラマとして世界に配信中ですが、コビー役を演じたのがモーガン・デイヴィスというトランスジェンダーの俳優であることが話題になっています。


　みなさんご存じのように、「ONE PIECE」は伝説の海賊王ゴールド・ロジャーが残した「ひとつなぎの大秘宝（ワンピース）」をめぐって、主人公のゴム人間・ルフィが「俺は海賊王になる」と宣言し、「麦わらの一味」を率いて大海原へと乗り出す様を描いた海洋冒険ロマンです。今回、原作者の尾田栄一郎さん自身が製作総指揮を務め、理想的なかたちで実写化が実現しました。
　世界中にファンダムを形成している「ONE PIECE」がついに実写ドラマになったということで、8/31の配信開始からわずか4日間で1,850万Viewsを達成し、世界93ヵ国でTOP10入りを果たす人気ぶりとなっています。そんな大ヒットを記録中の話題作で、主人公ルフィが最初に仲間にするのが、ピンク色の髪の毛と丸い黒ブチ眼鏡が印象的なコビーという少年です。最初は自信なさげでおどおどしているのですが、海賊王を目指してガッツにあふれるルフィに出会ったことで少しずつ変わっていく、8話にわたって大きな成長を遂げる重要なキャラクターです。このコビーを演じたのがモーガン・デイヴィスというトランスジェンダーの俳優であることが、複数のメディアで取り上げられていました。
　
　モーガン・デイヴィスはオーストラリア出身。21歳。子役としてキャリアをスタートさせ、これまでに『Terra Nova　～未来創世記』『ガールフレンド・エクスペリエンス』『死霊のはらわた ライジング』などに出演しています。2020年にトランスジェンダーであることをカムアウトしています。2021年に豪版『VOGUE』のインタビューに答え、13歳のときに初めて母親と親しい友人だけにカムアウトした、ティーンエイジャーというただでさえ多感な時期に「自分はいったい何者で、これからどこへ向かえばいいんだろう？」と悩んでいたことを明らかにしていました。
　実写版でコビー役にトランスジェンダー俳優が起用されたことは、原作ファンにも温かく受け入れられているようで、「実写版でトランスジェンダー俳優がコビーを演じていると知りました。キャラクターがトランスジェンダーではないのに、こんなに大きな役をトランスジェンダー俳優が演じているのを見ることができて、とてもうれしい！」「トランス女性である私にとって、自分のことを理解してくれているように感じて、とてもうれしい」「ONE PIECEでのコビー役のモーガン・デイヴィスは完璧」といったコメントが寄せられているそうです。
　トランスジェンダー俳優が人気ドラマシリーズで大きな役柄を演じている事実が世界のLGBTQコミュニティにポジティブな影響を与えていることは間違いなさそうです。
　
　初めは臆病で怖がりな役として登場していますが、コビーは原作ではストーリーが進むにつれて垢ぬけていくキャラクターなので、モーガンがどのように変化していくかというところにも注目が集まっているようです。

　実写ドラマ版「ONE PIECE」はNetflixにて配信中です。



参考記事：
Netflix『ONE PIECE』でコビー役に抜擢されたトランス俳優モーガン・デイヴィスとは？（海外ドラマNAVI）
https://dramanavi.net/articles/226253
トランス俳優モーガン・デイヴィス、ネトフリ実写版「ONE PIECE」で演じたコビー役が好評！ 「コビーを演じるために生まれた」「お気に入りのキャスティング」（TVGroove）
https://www.tvgroove.com/?p=121992

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