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山形県酒田市で庄内レインボーマーチが初開催されました

2023年09月11日

 9月9日、山形県酒田市で庄内レインボーマーチが初開催されました。主催した高校生たちが先頭を歩き、当事者や支援者など100名近くが酒田市中心部を約1時間パレードしました。
(以下は、全国各地のプライドパレードを誰よりも熱心に追いかけ、動画で紹介してくださっている秋山理央さんの投稿です。パレードの様子がよく伝わってきます。市長さんがパレード参加者に手を振る場面もありました)

   

 山形県酒田市の高校生がレインボーマーチ開催に向けて『パレードへようこそ』を上映というニュースでもお伝えしたように、庄内レインボーマーチは山形県立酒田光陵高校ビジネス流通科で学ぶ3年生の有志と、庄内地域を拠点に啓発活動に取り組む「虹をかける会」が共同開催しています。
 酒田光陵高校ビジネス流通科では昨年11月、自らテーマを決め調査研究を行なう「課題研究」を活用し、当時の3年生4人が市内の企業と協力してLGBTQのカップルのための婚礼プランを考案し、模擬結婚式・披露宴「レインボーウエディング」を開催し、広く反響を呼び、市の「パートナーシップ宣誓制度」導入のきっかけになりました(素晴らしい)。その方たちの活動には「KARAKARA」(アジア太平洋地域で初めて同性婚を実現したニュージーランドの公用語であるマオリ語で「色とりどり」という意味)と名づけられ、今の3年生有志7人に引き継がれました。「KARAKARA」に参加するみなさんは、地元の当事者の方たちと話し合いを進めるなかで、「差別や偏見をなくすため、まずは知ることが大切」と考え、LGBTQに関する教育の充実に向けた署名活動を実施するとともに、虹をかける会と共同で庄内地域初のパレードを開催することにしました。
 
 9月9日、集合場所の中央公園には「世界一の虹をかけよう! えいえいおー!」というかけ声が響き渡りました。
 高校生たちは、集会で、「パートナーシップ宣誓制度」が今年度からスタートしたことなどを紹介し、「多様性みんな違ってみんないい。十人十色それが当たり前の世の中になるように活動していきたいと思っています」と語りました。
 新庄市から参加したという高橋明さんは、出生時に割り当てられた性別が男性のXジェンダー(MTX)の方で、自身の言葉遣いやファッションなどについては女性寄りの部分も感じたりもしながら、男性/女性どちらかの性別にとらわれずに生きてきました。高橋さんは「男性と女性のはざまにいる中性と両性の性別の自認をしています。周囲からの理解はあるがまだまだ偏見が多い山形からもどんどん発信して全国に理解の輪を広げていきたいです」「改めて自分らしく生きることに自信を持つことができましたし、それをひとりじゃなくてみんなと一緒にというところに気持ちが変わりました」と語りました。
 主催した酒田光陵高校の小松花音さんは、「ここから県内にパートナーシップ制度を広めていって他の市でも制度が導入されて、求めている人のところに届いてほしい」と語りました。企画した高校生のみなさんは、来年もパレードを開催し、理解を広げていきたいと語りました。

 
参考記事:
性の多様性への理解を 高校生たちが「庄内レインボーマーチ」開催 中心市街地をパレード(山形放送)
https://www.ybc.co.jp/news/?news_id=news1195ea8u40duv0p1t2s

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