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今年のMTVアワードで活躍したクィア・アーティスト

2023年09月14日

 かつてマドンナとブリトニーがキスして見せたり、レディー・ガガが素晴らしいパフォーマンスを披露したり、テイラー・スウィフトの「You Need To Calm Down」が最優秀ビデオ賞と新設のビデオ・フォー・グッド賞に輝いたりして、毎年LGBTQから熱い注目を集めているMTVアワード(VMA)。今年はどんなクィア・アーティストが活躍したのかをお伝えします。
 
 
 まずは受賞者の紹介です。
 最優秀新人賞に輝いたのは、クィア・ラッパーのアイス・スパイスでした。アイス・スパイスのリリックのなかには「They Need To Know, We’re Here And We’re Queer」というフレーズもあるそうです(rockin'onより)
 バイセクシュアルであるとカムアウトし、のちにクィアであると語っているダヴ・キャメロンは、男女の役割や力関係が逆転した世界を描き、最高裁の中絶容認判決に抗議する「Breakfast」のMVでビデオ・フォー・グッド賞を受賞しました。
 セクシュアル・フルイドであるとも発言しているドージャ・キャットが「Attention」のMVで最優秀アートディレクション賞を受賞しています。
 バイセクシュアルであることをカムアウトしているブラジルのアニッタは、「Funk Rave」のMVで最優秀ラテン・ビデオ賞に輝いています。
 また、ベーシストのヴィクトリア・デ・アンジェリスがクィアであるとカムアウトしているマネスキンは、「THE LONELIEST」のMVで最優秀ロック・ビデオ賞を受賞しています。

 サム・スミス&キム・ペトラスは、たくさんノミネートされていたにもかかわらず、残念ながら受賞はなりませんでした。同様にマイリー・サイラスやデミ・ロヴァート、ジャネール・モネイ、ソーシー・サンタナ、ボーイジーニアス、スティーヴ・レイシーなどもノミネートされていましたが、受賞はなりませんでした。
 
 ステージ上では、デミ・ロヴァートが「Heart Attack」「Sorry Not Sorry」「Cool for the Summer」のメドレーをロックバージョンで熱唱し、アニッタが新曲の「Grip」を披露しました。また、テイラー・スウィフトが受賞した最優秀ポップ・ビデオ賞のプレゼンターとして、伝説的グループ、イン・シンクが22年の時を経て再結成して登場、そこにはもちろんランス・バスの姿もあって…素敵なサプライズになりました。
 
 それから、ピンクカーペットにはビリー・ポーター、リル・ナズ・X、デミ・ロヴァート、ミーガン・ジー・スタリオン、カーディB、俳優のコルトン・ヘインズ、クリストファー・オルセン、ドラァグクイーンのサーシャ・コルビーやJimbo、ロビン・フィアース、キャンディ•ミューズ、ラッパーのソーシー・サンタナ、ヤング・マイアミ、リアリティ番組パーソナリティ、女優、LGBTQ活動家のTsマディソン、ソングライティング・レコーディングアーティストのプリンス・デレック・ドールなども登場し、素晴らしくクィアでした。


 
参考記事:
MTV VMAs 2023: LGBTQ+ stars including Lil Nas X and Demi Lovato lead the way on the red carpet(Pink News)
https://www.thepinknews.com/2023/09/13/mtv-vmas-2023-best-red-carpet-looks/

2023 MTV VMAs: Here Are the LGBTQ+ Stars Who Walked the Red Carpet(Out)
https://www.out.com/celebs/2023-mtv-vmas-red-carpet

MTV VMAs 2023: Anitta, Ice Spice, Dove Cameron Among Winners; Demi Lovato Performs ‘Revamped’ Songs; NSYNC Reunites(GLAAD)
https://glaad.org/mtv-vmas-2023-anitta-ice-spice-dove-cameron-among-winners-demi-lovato-performs-revamped-songs-nsync-reunites/

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