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ラグビーW杯でフランスのLGBTQインクルーシブチームの創設者が称えられる場面がありました

2023年09月09日

 ラグビーワールドカップ2023フランス大会のローンチイベントとして7日夜、パリ中心部の現代アートギャラリー「パレ・ド・トーキョー」で音と映像のスペクタクルショーが前夜に開催され、協賛企業「ディフェンダー」が6人の先駆者を「ディフェンダー・トレイルブレーザーズ」として称える場面がありましたが、その一人が、フランス初のLGBTQインクルーシブラグビーチームの創設者であるシリル・リロイでした。

 このローンチイベントは、ワールドワイドパートナーである「ディフェンダー」は、断固たる決意で逆境から立ち上がり、不屈の精神でラグビー界の変革に貢献している現代のヒーローとして「DEFENDER TRAILBLAZERS(ディフェンダー・トレイルブレーザーズ)」6人に敬意を表して開催したもので、その強い個性を備え、才能あふれる彼らのスチール製の彫像が「ディフェンダー」と同じ金型から鋳造されました。その中には、90歳で今なお現役プレーヤーとしてラグビーを続ける医師、国際的なパラアスリート、そしてフランス初のLGBTQインクルーシブラグビークラブの創設者などが含まれていました。
 この「ディフェンダー・トレイルブレーザーズ」の一人に選ばれたシリル・リロイは、2023年に創立20周年を迎えるフランス初のLGBTQインクルーシブラグビーチーム「Les Gaillards」を設立した人です。このクラブには、あらゆる性別、年齢、性的指向、出身地の選手が集まり、ラグビーというスポーツの価値観を中心に活動しているそうです。


 シリル・リロイはそれだけでなく、さらなる栄誉にあずかりました。
 フランスラグビー連盟(FFR)によって、オープニングの試合のボールボーイに選ばれたのです。
 シリル・リロイは「本当に光栄だ。信じられないくらい、恐縮してる」と喜びを語りました。「FFRは本気で多様性に取り組む姿勢を示そうとしている、LGBTQだけじゃなくてね。私はこのゲームに選ばれて、他のメンバーも後の試合でボールボーイに選ばれたんだ。これは大きな象徴だ。オープニングセレモニーではマクロン大統領や他の高官もスタジアムに来る。喜ばしいことだよ」
 
 フランスだからこそ、なのかもしれませんが、アスリートにとって本当に喜ばしい、夢のようなエピソードですね。
 2019年の日本大会では、プライドハウス東京が開設され、アジア初のゲイ・ラグビーの国際親善試合が開催され、日本ラグビーフットボール協会と国際ゲイラグビー団体によるLGBT差別撤廃に向けた覚書の締結も行われるなど、素晴らしい展開が見られましたが、何十年後かにまた、日本でW杯が開催されたあかつきには、日本のゲイラグビーチームのメンバーが協会から公式に招待されて何かの機会を与えられたり…いつかそういう日が来るといいですね。
 
 
 
参考記事:
「ディフェンダー」がラグビーワールドカップ2023フランス大会のパートナーシップを開始。勇気ある先駆者たちを称えるイベントを開催(MotorFan)
https://motor-fan.jp/mf/article/164894/

Gay player gets Rugby World Cup honor for tournament opener(Outsports)
https://www.outsports.com/2023/9/8/23864647/rugby-world-cup-gay-lgbtq-player-cyril-leroy-france-new-zealand

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