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今年のゴールデングローブ賞を受賞したLGBTQは?

2024年01月08日

 その年の賞シーズンの幕開けを告げる授賞式でありアカデミー賞の行方を占う前哨戦としても注目を集めるゴールデングローブ賞の授賞式が現地時間1月7日に開催されました。今回は『君たちはどう生きるか』がアニメ映画賞を受賞したことが大きな話題を呼んでいますが、LGBTQ関連での受賞はどんな結果だったのでしょうか? 

 まず、プロナウンshe/theyであるリリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)がドラマ部門の主演女優賞を受賞しました。先住民族の人物としても初の快挙です。リリーは受賞スピーチで「これは歴史的な勝利であり、私だけの受賞ではありません」と語りました。

 先月カミングアウトのニュースをお伝えしたばかりのビリー・アイリッシュが、フィニアス・オコネルとともに映画『バービー』に提供した「What Was I Made For?」で楽曲賞を受賞しました。ダボっとしたスーツを着たビリーは(ビリーはずっとこのようなジェンダーニュートラルな服装を好んでいました)、「今からちょうど1年前、この映画を見た時、私は本当に惨めで、塞ぎ込んでいる時期でした。この曲を書いたことで少し救われました。1年後、ここに私たちがいることは本当に非現実的。すごく幸運で感謝を感じています」とスピーチしました。

 PinkNewsによると主人公のベラがバイセクシュアルだという映画『哀れなるものたち』のエマ・ストーンがコメディ&ミュージカル部門の主演女優賞を受賞しました(なお、エマ・ストーンといえば、『バトル・オブ・ザ・セクシーズ』でビリー・ジーン・キングを演じ、また、『哀れなるものたち』のヨルゴス・ランティモス監督の前作『女王陛下のお気に入り』では、女王の寵愛を受け、性的な関係もあったアビゲイルを演じています)

 それから、クィアのアヨ・エデビリがシェフのシドニー・アダムを演じている『一流シェフのファミリーレストラン』がコメディ&ミュージカル部門の作品賞を受賞し、彼女も助演女優賞を受賞しました。
 
 といった感じで、今回のゴールデングローブではLGBTQのスターの受賞がそんなに多かったわけではないのですが、ハンター・シェイファー(『ハンガー・ゲーム0』)やハリ・ネフ(『バービー』)、ベラ・ラムジー(『THE LAST OF US』)、マット・ボマー、ジョディ・フォスターら多くのクィアの俳優がレッドカーペットを彩りました。


 

参考記事:
Golden Globes kick off new era with more out queer winners(LGBTQNATION)
https://www.lgbtqnation.com/2024/01/golden-globes-kick-off-new-era-with-more-out-queer-winners/

The five most important queer moments from the Golden Globes 2024(PinkNation)
https://www.thepinknews.com/2024/01/08/the-five-biggest-queer-moments-from-the-golden-globes-2024/

Golden Globes 2024: Take a look at the LGBTQ+ celebs who walked the red carpet(Advocate)
https://www.advocate.com/arts-entertainment/2024-golden-globes-red-carpet

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