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全米フィギュア女子シングルでアンバー・グレン選手が優勝、LGBTQとして初

2024年01月29日

　フィギュアスケートの全米選手権・女子シングルでパンセクシュアルであることをカムアウトしているアンバー・グレン選手が優勝しました。彼女はレインボーフラッグ （プログレス・プライド・フラッグ）を掲げ、「クィアであるとカムアウトした初の女子王者になれたのは信じられないほど素晴らしいこと」と語りました。


　アンバー・グレン選手はショートプログラム（SP）2位でしたが、26日に開催された全米選手権・女子シングルのフリー（FS）で冒頭に3回転アクセルを成功させて観客の大歓声を浴び、3回転フリップ―3回転トウループ、3回転ループ―2回転トウループなど連続ジャンプも決めて、フィニッシュ後にはスタンディングオベーションを浴び、135.48点をマーク、合計210.46点で逆転優勝を果たしました。全米フィギュアスケート協会は、アンバー・グレン選手が驚きを隠せない様子やコーチと抱き合って喜び合う様子をXで伝えています。
　米オハイオ州の『コロンバス・ディスパッチ』紙は「アンバー・グレンがフィギュアスケート女子全米選手権で優勝した初のLGBTQ+女性になる」と見出しを打ち、彼女の「クィアであることをカムアウトした初の女子王者になれたのは信じられないほど素晴らしいこと」とのコメントも伝えました。グレン選手は「最初にカムアウトした時は怖くて、得点に影響があるかもしれないと心配だった。でも気にしなかった。ここ2、3年で、リンクでの環境に居心地の良さを感じる若者が増えているのを見ると、それだけの価値がありました」とも語ったそうです。

　英『ガーディアン』紙によると、グレン選手は2019年12月に米『ダラス・ボイス』紙のインタビューでパンセクシュアルであるとカミングアウト。「その月にグレンは家族にガールフレンドを初めて紹介した」と伝えられています。


　なお、全米フィギュア男子では、前年にゲイであることをカムアウトしたアダム・リッポン選手が2016年に優勝しています。アダム・リッポンは2018年の平昌冬季五輪に出場し、団体銅メダルに貢献しています。
　
　


参考記事：
全米フィギュアで初のLGBTQ＋公表女王が誕生　グレン誇り「最初は得点に影響あるかもと心配だった」（THE ANSWER）
https://the-ans.jp/news/388896/

Amber Glenn: America's pansexual skating star on coming out and breaking through（The Guardian）
https://www.theguardian.com/sport/2021/mar/04/amber-glenn-pansexual-bisexual-figure-skating

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