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仙台市が婚姻届を受理しなかったため、同性カップルが家裁に申し立てを行なうことになりました

2024年02月09日

 仙台市に住む「にじいろCANVAS」共同代表の小浜耕治さん(61歳)が6日、パートナーの方との婚姻届を区役所に提出しましたが、不受理とされたことがわかりました。お二人は受理を求め14日にも仙台家庭裁判所に申し立てる方針です。


 弁護士らによると、仙台市は9日付けで「男性同士の婚姻は不適法」だとして婚姻届けを不受理としました。
 これを受けてお二人は「誤った法解釈をもとに婚姻を認めないことは、憲法に違反する」として市に受理命令を出すよう14日にも仙台家裁に申し立てる方針です。
 小浜さんは「不受理決定に憤りを感じている。同性婚の現状を皆さんに知ってもらい社会を変えていければ」とコメントしています。
 
【関連記事】
仙台の同性カップルが市への「婚姻届」受理命令を求めて家事審判に申立てを行なうことが明らかになりました
https://gladxx.jp/news/2024/02/9211.html
仙台の小浜さんが婚姻届を提出、不受理の場合は違憲だとして家事審判申し立てへ
https://gladxx.jp/news/2024/02/9214.html


 これまで全国5ヵ所で展開されてきた「結婚の自由をすべての人に」訴訟は、札幌地裁、東京地裁、名古屋地裁、福岡地裁が同性婚を認めないのは違憲であると、大阪地裁が合憲であるとの判断を示しています(詳細はこちら)。訴訟の仕方は異なるものの、今回の小浜さんたちの家裁への申し立ても、婚姻の自由は個人の尊厳と幸福追求にとって必要不可欠であり、「婚姻の自由への制約は原則として許されず、同性同士にも等しく及ぶべきだ」とする訴えです。仙台家庭裁判所が画期的な判断を示してくださることを期待します。
 
 なお、2月14日には「結婚の自由をすべての人に」訴訟から5年という節目を迎え、最高裁の判断の可能性について、元最高裁判事や憲法学者を交えて考えるトークイベントが開催されます。
 また、同日、大阪高裁で口頭弁論と報告会も行なわれます
 そのほか、2月19日には福岡高裁で、29日は名古屋地裁で口頭弁論があります。可能な方は傍聴(応援)をお願いいたします。
 
  


参考記事:
仙台市が同性カップルの婚姻届を不受理 カップルは家庭裁判所に申し立てへ(khb東日本放送)
https://www.khb-tv.co.jp/news/15157698
「男性同士の婚姻届は不適法」不受理で男性が家事審判申し立てへ 仙台(東北放送)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/tbc/990999
仙台同性カップル、婚姻届不受理 家事審判申し立てへ(共同通信)
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1722476
男性同士で提出した婚姻届は「不適法」 仙台・太白区役所が不受理 男性側、家事審判申し立てへ(河北新報)
https://kahoku.news/articles/20240209khn000044.html

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