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現代の奇跡! 英『VOGUE』エドワード・エニンフルの引退号の表紙を撮るためにセレブ40人が一堂に会しました

2024年02月11日

 2017年8月、101年の歴史を持つ『VOGUE』にとって初の男性、初の黒人、初のゲイの編集長として英版『VOGUE』の編集長に就任したエドワード・エニンフル。ダイバーシティの光としてファッション業界のクリエイティヴィティを牽引し、トランスジェンダーのモデルや障がいを持つ女優を初めて(表紙にも)起用するなどして、2020年には英出版社協会「PPA(Professional Publishers Association)」が選出する「Diversity Initiative of the Year」と最優秀編集長をW受賞しています。

 そんなエドワード・エニンフルが2023年6月、英版『VOGUE』の編集長の座を降りることを発表、次いで翌月には、2024年3月号の『VOGUE』が引退号になるだろうと発表しました。彼は「僕の最後の号は、女性を称えるものになるだろう。もちろん、女性たちは108年近くの間、英版VOGUEを形づくってきたし、僕がいた6年半の間すべての瞬間そうだった。ずっと僕の手を引き、導いてくれたことは言うまでもない」と語っていました。

 その最後の号の表紙のビジュアルとしてこのたび、セレブ40人が集結したありえないほど豪華な写真が発表され、話題を呼んでいます。そこにはリンダ・エヴァンジェリスタ、ジジ・ハディッド、イマン、アンバー・ヴァレッタ、イリーナ・シェイク、カーラ・デルヴィーニュ、カーリー・クロス、ナオミ・キャンベル、クリスティー・ターリントン、ケイト・モスと娘のライラ・モス、シンディ・クロフォードと娘のカイア・ガーバーといったモデルだけでなく、デュア・リパやマイリー・サイラスのようなアーティスト、アニャ・テイラー=ジョイなどの女優、ジェーン・フォンダ、オプラ・ウィンフリー、サルマ・ハエック、セルマ・ブレア、アリアナ・デボーズ、ラバーン・コックスのような声を上げてきた女性たち、ヴィクトリア・ベッカム、セリーナ・ウィリアムズなど、素晴らしく多様でゴージャスな顔ぶれが揃っていました。
 さらにすごいことに、彼女たちは1人ずつ写真を撮られ、合成されたのではなく、実際に40名が同じ場所に集まって撮られたんだそう。そのスケジュール調整のことを考えるだけで目眩がしそうですが、彼女たちはエドワード・エニンフルの引退号のために、世界各地からNYの撮影スタジオに集まってくれたのです。現代の奇跡です。ちなみに撮影を手がけたのは、マドンナの写真集『SEX』を撮影したことでも知られるゲイのフォトグラファー、スティーヴン・マイゼルだったそうです。
 エドワードのインスタグラムには撮影の様子が動画でも紹介されていて、(これだけ大御所が集まるとある種の緊迫感が生まれそうなものですが)なんともくつろいだ、アットホームな雰囲気です。
 ジジ・ハディッドはインスタで「エドワード、私たちのことをモデルとしてではなくまず友人として扱ってくれてありがとう。あなたが最初にVOGUEを始めた時、山の上にいる王様だとは感じさせず、王様が私たちのところまで降りてきてくれて、セットの中でもオフセットのときでも愛と楽しさを感じさせてくれ、あなたの王国の魔法を見せてくれたことに、心から感謝しています」とコメントしているそうで、この動画のアットホームさの秘密がうかがえます。(ちなみにジジは当日、お子さんを連れてやって来て、「娘が時間通りに家に帰れるようお願いね」とエドワードに頼んだんだそう)


 エドワード・エニンフルは今後、『VOGUE』誌を出版するコンデナスト社に残り、英版『VOGUE』の編集アドバイザー、そしてグローバルクリエイティブ&文化アドバイザーとして各国『VOGUE』にアドバイスを行なうそうです。 

 

参考記事:
ケイト・モスからアニャ・テイラー=ジョイまで! 英VOGUE編集長ラストを飾る表紙にアイコニックな女性40人登場(クランクイン!)
https://www.crank-in.net/news/141266/

英VOGUE初の黒人男性編集長が引退。引退号の表紙に「ありえないほど豪華」なセレブ40人が集結!(ミモレ)
https://mi-mollet.com/articles/-/47114

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