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同性婚を認めないのは違憲だとして仙台の男性カップルが仙台家裁に家事審判を申し立てました

2024年02月14日

 2月14日、仙台市が婚姻届を受理しないのは幸福追求権を保障した憲法13条に違反するなどとして同市在住の同性カップルが婚姻届の受理を求めて仙台家裁に家事審判を申し立てました。

【関連記事】
仙台の同性カップルが市への「婚姻届」受理命令を求めて家事審判に申立てを行なうことが明らかに
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仙台の小浜さんが婚姻届を提出、不受理の場合は違憲だとして家事審判申し立てへ
https://gladxx.jp/news/2024/02/9214.html
仙台市が婚姻届を受理せず、同性カップルが家裁に申立てへ
https://gladxx.jp/news/2024/02/9216.html


 申し立てたのは「にじいろCANVAS」共同代表の小浜耕治さん(61)とパートナーの男性(79)で、6日に仙台市太白区役所に婚姻届を提出しましたが、9日に「男性同士を当事者とする婚姻届は、民法および戸籍法上不適法」だとして不受理証明書が交付されました。
 申立書では「法律上は婚姻当事者が異性同士でなければならないという明文規定はなく、受理しないのは婚姻の自由を保障する憲法24条などにも違反する」として、太白区長に対し婚姻を認めるよう求めています。
 
 小浜さんは記者会見で「私たちの結婚を認めてほしいというようなお願いベースではなく、同性婚を認めていない今の社会はおかしいということ」「権利が奪われている状況で、それはしょうがないと自己規制をするような状況が強いられていると思います」「全国的に同性婚を求める訴訟が行なわれているなか、大きな流れを作るきっかけになることを実感しています。同性カップルが制度上できないことが多くあるということが社会に認識されていない憤りを感じることもあるので、同性婚を早く実現させたいです」「マイノリティのためではなく、社会全体のためにこうした営みがとても大切なんだということを、改めてみなさんにわかってほしいと思います」と語りました。


 これまでのニュース記事でもお伝えしたように、お二人と弁護団のみなさんは、「結婚の自由をすべての人に」訴訟のような訴訟だと何年もかかるということもあり、司法判断の確定期間の短さから家事審判を選んだそうです。家事審判は争う相手方がいないため、認める審判が出た時点で確定します。
 小浜さんも語っているように、今回の申立ては、自分たちの婚姻届の受理を認めてくださいというような「お願い」ではなく、同性結婚を認めないのは憲法が保障する婚姻の自由を侵害している(違憲である)と裁判所が判断してくれること、愛するパートナーが同性であるというだけで婚姻の権利を奪われている現状はおかしいと社会に認知され、一日も早く同性婚の法制化が実現することを願って始められたことです。そういう意味で、全国5ヵ所で進んでいる「結婚の自由をすべての人に」と目的は同じです。これは東北の地で起こされたもう一つの婚姻平等訴訟なのです。



参考記事:
同性との婚姻届不受理で審判申し立て(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/tohoku-news/20240214/6000026586.html
「今の社会はおかしい、当たり前の権利だと思います」61歳と79歳の男性カップル“婚姻届受理求め”仙台家裁に申し立て(東北放送)
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/998240
同性婚を認めないのは違憲 仙台市の同性カップルが婚姻届け受理を求め家事審判申し立て(東日本放送)
https://www.khb-tv.co.jp/news/15165189
【婚姻届「不受理」となった同性カップル】家庭裁判所に「仙台市に受理求める」申し立て(ミヤギテレビ)
https://news.ntv.co.jp/n/mmt/category/society/mm32c182076a794d11925a595e18eab0ea
「自己規制する状況が強いられている」同性カップル 婚姻届け受理求め家事審判へ(仙台放送)
https://www.fnn.jp/articles/-/657642
同性婚の受理求め審判申し立て 仙台の男性カップル(共同通信)
https://nordot.app/1130341368360878591
同性カップルが申し立て 婚姻届不受理で 仙台家裁(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024021400684&g=soc
同性カップル、婚姻届受理求め家事審判申し立て 仙台家裁(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20240214/k00/00m/040/229000c

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