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今年度アカデミー賞でオスカーに輝いたクィア作品やLGBTQをまとめてお伝えします

2024年03月11日

 第96回アカデミー賞授賞式が現地時間10日、ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『君たちはどう生きるか』『ゴジラ-1.0』という日本映画がオスカーを獲得し、ニュースになっています。(一方、「アジア人の透明化」という問題も持ち上がっています)
 1月にアカデミー賞にノミネートされたLGBTQ関連作品とのニュースでお伝えしていた作品の受賞の行方を、ここではお伝えいたします。

 
 まず、主人公のベラがバイセクシュアルである(黒人女性トワネットとの性的な接触が描かれている)『哀れなるものたち』が、主演女優賞(エマ・ストーン)、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞、衣裳デザイン賞を受賞しました。
(『哀れなるものたち』がどのようにクィアな作品であるかは、こちらの記事に詳しく述べられていますので、読んでみてください)

 また、主人公のサンドラがバイセクシュアルである『落下の解剖学』が脚本賞を受賞しました。
(『落下の解剖学』におけるバイセクシュアリティについても、こちらの記事で詳しく述べられています)
 
 ゲイのキャラクターを演じたスターリング・K・ブラウンが助演男優賞にノミネートされ、クィアの作曲家であるローラ・カープマンが作曲賞にノミネートされていた『American Fiction』は脚色賞に輝きました。
 
 そして、ビリー・アイリッシュが映画『バービー』に提供した楽曲「What Was I Made For?」が歌曲賞を受賞しました。ゴールデングローブグラミーに続く受賞です。

 バイセクシュアルだったバーンスタインの生涯を描いた『マエストロ』、レズビアンであるアスリートのダイアナ・ナイアドの壮大な挑戦を描いた『ナイアド ~その決意は海を越える~』、歴史的なワシントン大行進を大成功に導いたゲイのバイヤード・ラスティンの生涯を描いた『ラスティン:ワシントンの『あの日』を作った男』、クィア・アニメの名作『ニモーナ』などは、残念ながらオスカーの獲得には至りませんでした。


 なお、『Out』誌は、コールマン・ドミンゴ(『ラスティン:ワシントンの『あの日』を作った男』)、リリー・グラッドストーン(『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』)、ジョディ・フォスター(『ナイアド ~その決意は海を越える~』)、ユージン・リー・ヤン(『ニモーナ』)、ビリー・アイリッシュなど、レッドカーペットに登場したLGBTQセレブの姿を伝えてくれています。(特にユージン・リー・ヤンの真っ赤なタキシード・ドレスが素敵でした)
 

参考記事:
LGBTQ+ celebs who walked the 2024 Oscars red carpet(Out)
https://www.out.com/film/2024-oscars-lgbtq-celebrities-red-carpet

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