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2024年春のオススメ舞台作品

2024年3月〜4月に上演される演劇作品をまとめてご紹介いたします。マシュー・ボーンの『ロミオ+ジュリエット』、マシュー・モリソン出演の『シカゴ』という海外の2作品に注目!

2024年春のオススメ舞台作品

(マシュー・ボーンの『ロミオ+ジュリエット』より ROMEO AND JULIET by Bourne, , Director and Choreographer – Matthew Bourne, Designer – Let Brotherston, Lighting – Paule Constable, Rehearsal Images, Three Mills, London, 2023, Curve Theatre, UK, Credit: Johan Persso)


古代から多くの人々をとりこにし、人類の歴史とともに発展してきた演劇・舞踏。現代においてもなお、生の役者やダンサーの肉体や声、息遣いが多くの人々を魅了しつづけています。g-lad xxでは特にLGBTQ(クィア)を描いた舞台作品をご紹介しています。先日は『インヘリタンス-継承-』『こころ、心、ココロ』という素晴らしい作品が上演され、感動を呼びました。この3月4月にもマシュー・ボーンのゲイテイストな『ロミオ+ジュリエット』、そして『glee』のマシュー・モリソンが主演する『シカゴ』をはじめ、クィアな作品が上演されます。
(最終更新日:2023年3月29日)



3月4日〜3月31日配信
演劇集団LGBTI東京『りつとにじのたね』アーカイブ

 先月、西東京市男女平等推進センター「パリテ」のイベントで上演された演劇集団LGBTI東京による『りつとにじのたね』という舞台作品(多様性を目指す教員の会・ながみつまきさんの絵本『りつとにじのたね』を舞台化した作品)の記録映像がアーカイブ配信されています。3/31までです。LGBTQだけでなく、あらゆる多様性を否定しない教育を応援する演目で、「自分は人とは違う」と思い込んで悩んでいる子どもたちに、「そのままでいいよ」「ちがうことはすてきだよ」というメッセージが込められています。

<あらすじ>
くまの国に住む小学生のりつ。かわいい服やものが大好きな男の子です。同級生たちはそんなりつを笑います。「ぼくは、すきなものをすきっていいたいだけなのに…」 傷ついたりつは、くまの国から旅立ちます。
 
演劇集団LGBTI東京『りつとにじのたね』アーカイブ



3月30日・31日上演
Actors Style 2024春公演「ファミリーボックス」

 名古屋の劇団Actors Styleの「ファミリーボックス」という公演をご紹介。家族とLGBTQをテーマにした2作品を同時上演するそうです。

「はりぼての家」
「俺の奥さん、妹の彼女なんだ・・」
レンタル彼女、わかばの元を訪れた研は自分の過去を語り始める。
妹が去ってしまった理由、そして何故、妹の彼女と結婚することになったのか。
家族のカタチについて問う、川谷くるみ初脚本作。
脚本:川谷くるみ
脚色・演出:山口敦史
出演:加藤亜実、カズト(演劇集団紅茶組/演劇 The コウ)、こへい(フリー)、
   鈴村駿介(フリー)、あおき(フリー)、川谷くるみ

「ウェディングアイル」
まもなく結婚式を迎える香菜。ソファでくつろぐ彼女のスマホが鳴る。
電話の相手は、母と離婚して一人暮らしの父。
父は新しいパートナーを香菜に紹介するが、その相手は、かつての香菜の恋人、葵だった。
身体に触れず、心に触れる、短編作品。
脚本・演出:山口敦史
出演:彩(フリー)、冨田時雨、山口敦史

Actors Style 2024春公演「ファミリーボックス」
日時:3/30(土)19:00、3/31(日)11:00/15:00
劇場:ナンジャーレ(愛知県名古屋市中村区亀島2丁目26−5 キジビル4F)



 

4月10日~21日
マシュー・ボーンの『ロミオ+ジュリエット』


 男性だらけで演じられ、まるで夜のハッテン公園のようにエロティックなシーンが鮮烈だったマシュー・ボーンの『白鳥の湖』をご覧になった方もいらっしゃることでしょう。そのマシュー・ボーンの新作『ロミオ+ジュリエット』では、ロミオの親友であるマキューシオがゲイとして描かれているほか、やはりゲイのバルサザーというキャラクターも登場します。舞台は中世のイタリアではなく、近未来の反抗的な若者を収容する矯正施設「ヴェローナ・インスティテュート」。ボーンは若いダンサーに刺激を受け、この作品を作ったそうです。 
「最も残酷で痛ましく、そして最もセクシーな『ロミオとジュリエット』
 英国で最も人気があり、最も成功した演出家、振付家の一人として名高いマシュー・ボーン。
 バレエの興行史上最長ロングラン記録を持つ代表作『白鳥の湖』が2019年に東京公演を行ってから5年ぶりに、マシュー・ボーンのカンパニー、ニュー・アドベンチャーズが待望の来日を果たす」

マシュー・ボーンの『ロミオ+ジュリエット』
期間:2024年4月10日(水)~21日(日)
会場:東急シアターオーブ 渋谷ヒカリエ11階
主催・企画制作:ホリプロ
原作:ウィリアム・シェイクスピア
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
演出・振付:マシュー・ボーン
美術・衣裳:レズ・ブラザーストン
照明:ポール・コンスタブル
音響:ポール・グルースイス
オーケストレーション:テリー・デイヴィス


  
 

4月18日〜21日 大阪
4月25日~5月5日 東京
ブロードウェイミュージカル『シカゴ』来日公演2024

  あの『シカゴ』がブロードウェイからやって来る! しかも『glee/グリー』のウィル・シュースター役のマシュー・モリソンがやって来る!ということでマシュー・モリソンを生で観たい方はぜひ。(なお、『シカゴ』自体はLGBTQに関係があるお話ではありませんが、その音楽の素晴らしさは世界中のゲイを魅了し、ゲイイベントでも数限りなくフィーチャーされてきました。2002年の映画『シカゴ』を監督したロブ・マーシャルがゲイだったことも大きいと思います)
「NY・ブロードウェイ(BW)のリバイバル版初演から27年を迎え、世界38か国・500都市以上・13⾔語で上演されているメガヒット・ミュージカル『シカゴ』。これまでブロードウェイで歴代1位のロングランを記録していた『オペラ座の怪⼈』の記録を抜き、史上1位の座に輝いた⼤ヒット作。
実話に基づいた⼆⼈の悪⼥によるスキャンダラスなシンデレラ・ストーリーは、奇しくも人々の共感を生み、「オール・ザット・ジャズ」など、名曲揃いのミュージカル・ナンバーと、⻤才ボブ・フォッシーの振付を体現するセクシーな⾐装に⾝を包んだ超⼀流のダンサーたちは、世界中の観客を魅了している。
2024年4⽉に⾏われる来⽇公演では、大人気海外ドラマ『Glee/グリー』のシュースター先⽣や、ブロードウェイミュージカル『ヘアスプレー』、『ファインディング・ネバーランド』のオリジナルキャストでもあるブロードウェイトップスターのマシュー・モリソンが、敏腕弁護⼠ビリー・フリン役で来⽇することが決定!
今回がミュージカル出演としての初めての来⽇となるマシュー・モリソン。圧巻の歌声と華麗に演じる敏腕弁護⼠をどうぞお楽しみに!」

<あらすじ>
1920年代のジャズ全盛時代、イリノイ州シカゴ。不倫を重ねていた夫と妹を殺した元ナイトクラブ・ダンサー、ヴェルマ・ケリーが収監されている監獄に、新顔がやってくる。彼⼥の名はロキシー・ハート。冴えない夫エイモスに飽き飽きしている⼥優志願の⼈妻ロキシーは、⾃分を捨てようとした愛⼈フレッド・ケイスリーを殺害したのだ。悪徳敏腕弁護⼠ビリー・フリンの⼒でメディアの注⽬を⼀⾝に集め、スターとなっていたヴェルマに負けじと、ロキシーもビリーを雇ってマスコミを利⽤し、正当防衛の“悲劇のヒロイン”として⼀躍メディアの寵児になっていく。スポットライトを求めるロキシーの快進撃はどこまで続くのか︖ 彼⼥と反⽬するヴェルマのリベンジは? ⼆⼈の⼥と⼀⼈の男の名声を賭けた争いが今、幕を開ける──。

ブロードウェイミュージカル『シカゴ』来日公演2024
大阪
日程:2024年4月18日(木)〜4月21日(日)
会場:オリックス劇場
東京
日程:2024年4月25日(木)〜5月5日(日)
会場:東急シアターオーブ (渋谷ヒカリエ11階)


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