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コメディアンで俳優のウェイン・ブレイディがパンセクシュアルであることをカミングアウト

2023年08月09日

 米国のコメディアン/俳優のウェイン・ブレイディが8月7日、『People』誌のインタビューで自身がパンセクシュアルであることをカムアウトしました。


 ウェイン・ブレイディは2003年、コメディ番組「Whose Line Is It Anyway?」への出演で「傑出した個人パフォーマンス」としてエミー賞を受賞し、2003年と2004年には「ウェインブレイディショー」が「卓越したトークショー」のホストとして2回目、3回目のエミー賞を受賞しました。これまでに5度、エミー賞に輝いています。2005年にはアニメーション映画『スチュアートリトル3』に声の出演を果たし、また、ドラマ『ママと恋に落ちるまで』ではニール・パトリック・ハリスのゲイの兄弟を演じています。舞台俳優としても実力派で、2010年の『RENT』ではトム・コリンズの役を、2015〜2016年、2018年、2022年の『キンキーブーツ』では主人公のローラ(つまりドラァグクイーン)を演じています。彼は歌手でもあり、「A Change is Gonna Come」はグラミー賞にノミネートされています。
 
 ウェイン・ブレイディは『People』誌のインタビューで、自身のセクシュアリティを自認するまでの道のりを語っています。
「自分自身について、世界についてリサーチする中で、自分がバイセクシュアルかどうかは言えなかった。実際に行動に移したこともなかったから、それが何かをまず知る必要があった」
「だからパンセクシュアルに行き着いたんだ」
「辞書の定義とは違ってるかと思うけど、私にとって『パン(セクシュアル)』とは、ゲイ、ストレート、バイセクシュアルやノンバイナリーであると自認するすべての人に惹かれることができるという意味。少なくとも今の私にとっては、それが適切な場所だと思う」
 ウェインはまた、これまで男性に惹かれたことがあるものの、つきあったことはない語りました。
「正直に言おう。これまでの人生で特定の男性に惹かれたことがある。でも自分の育ってきた環境や、今生きている時代の恐ろしさに、いつもその気持ちを脇に追いやってきたんだ」
「他の男性を傷つけるいちばん早い方法は? 侮辱し、ゲイと呼び、去勢し、罵る。『それは悪いことかって? そうだ。そうはなりたくないだろ』って昔から周りの人たちに教え込まれてきた」

 ウェインは2014年のロビン・ウィリアムズの死に影響を受け、メンタルヘルスについて学び始めたといいます。希死念慮を抱いたことはないものの、抱く人々に共感するそうです。彼はセラピーを受け、「恋愛依存症」の治療を受けたと述べました。
 彼は現在はシングルで、最高の自分になろうとしていると語っています。
 
 ウェインはまた、TikTok動画を投稿し、初めは赤いガウンを着てセリーヌ・ディオンの「It’s All Coming Back to Me Now」(90年代のゲイアンセム)をリップシンクしながら皿を洗っているのですが、ダンサーたちが登場し、レインボーフラッグを持って踊ったりして、その後、再び登場したウェインはピンクのスーツに身を包み、ロングヘアーのウィッグをかぶり、風に吹かれ、紙吹雪を浴びながらリップシンクを続ける、というゲイテイストなムービーでした。
 そのキャプションには、「真実が少しわかってきた:僕は自由に人を愛したい。このことは僕がパンセクシュアルでLGBTQコミュニティの一員だということを意味している。このことをカムアウトするのは怖かった」「僕が尊敬する人たちは、悪びれずに自分を貫き通す勇気を持つ人たちだ」「『本当の男』というのは正直で幸福であることを恐れない男だと思う。今から僕は、自分のベストな時を生きようと思う」と書かれていました。

 
参考記事:
米俳優、パンセクシュアル(全性愛)と公表。「今の私にとって適切な場所」と明かす(ハフポスト日本版)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_64d1dfa2e4b05c10fd6bf0d6

Wayne Brady celebrates coming out as pansexual with joyful TikTok: ‘Living my best life!’(PinkNews)
https://www.thepinknews.com/2023/08/08/wayne-brady-celebrates-coming-out-as-pansexual-tiktok/

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