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グレタ・ヴァン・フリートのジョシュ・キスカがカミングアウト

2023年06月22日

「現代のレッド・ツェッペリン」とも「ロックの未来」とも称されるグレタ・ヴァン・フリートのヴォーカリスト、ジョシュ・キスカが今年6月、同性のパートナーがいることをカムアウトしました。

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　第61回グラミー賞で最優秀新人賞ほか4部門にノミネートされ、デビュー・アルバム『アンセム・オブ・ザ・ピースフル・アーミー』が全米アルバム・チャート初登場3位を記録、海外のライヴは常に完売、大物アーティストが次々と絶賛し、各国メディアが「ロックの未来」と大きな期待を寄せるグレタ・ヴァン・フリート。クラシック・ロック・テイストに溢れる彼らの曲と優れた演奏力は幅広い世代のファンを獲得しています。
　そんなグレタ・ヴァン・フリートのフロントマン、ジョシュ・キスカは今年6月、長年つきあっている同性のパートナーがいると語り、カムアウトしました。
　ジョシュ・キスカがカムアウトしたきっかけは、今年2月、彼が暮らすテネシー州でドラァグクイーンのショーを規制する法律が成立したことでした（「男性もしくは女性が自身と異なる性の装いをする」ことを含む「アダルト・キャバレー」でのパフォーマンスを禁止）。
　ジョシュは6月20日、インスタグラムに以下のような声明とも言えるコメントを投稿しました。
「私が居を構えるテネシーで、議員たちが愛の自由を脅かす法案を提出している。自分のためだけでなく、人々の心、精神、テネシーやそれ以外の場所の法律を変えるためにも、私の真実について話すべきだと感じています」「これらの問題は僕にとって特に重要だ。なぜなら、僕はこの8年間、パートナーと愛に溢れた同性パートナーシップを築いてきたから。親しい人たちはすでに承知しているが、僕にとってはカムアウトすることが重要だ」「LGBTQ+コミュニティは文化的支柱であり、アート、音楽、文学、映画、そして最も重要なことは法律を通して積極性と受容性を常に擁護してきました」「人間の最大の授かりものは愛する能力であり、時を旅するにつれて、私たちの周りにある問題を理解できるようになり、より深く愛することを教えてくれるのです」
　この2日前には、レインボーカラーのライティングの中でパフォーマンスする写真を投稿していました。

　90年代にゲイであることをカムアウトしているジューダス・プリーストのロブ・ハルフォードは、この投稿に絵文字付きで「君を愛してる、ジョシュ」とリプライし、ジョシュにエールを送りました。


【追記】2023,8.19
　ジョシュ・キスカは『Rolling Stone』誌のインタビューで、カミングアウトによって「肩の荷が下りた」と語りました。「すごく心配していたんだ。『ああ、僕は標的にされる』って思った。本当にそういうふうに考えるんだよ。残念なことだけど、それが事実だ」
　しかし、実際の反応は「全てに愛、支援、謙虚、敬意があった」といい、「物事は正しい方向に向かっている」と安堵したそうです。「パフォーマー、エンターテイナーとして、重い肩の荷が下りた。アーティストとしてであれ、一人の人間としてであれ、僕らはみんな、ある程度理解してもらいたいと思っているわけだから」
 
　2023年になっても、米国のポップスターはカミングアウトによって攻撃にさらされることを恐れているという事実は、なかなかに重いものがありますね…（AAAの與さんもそのように感じていたことでしょう）。そんななか、テネシー州での「愛の自由を脅かす法案」への抗議として、カムアウトを敢行した、その勇気と心意気に拍手を送りたいです。ファンからの反応が愛と支援に満ちていたそうで、本当によかったですね。



参考記事：
グレタ・ヴァン・フリートのジョシュ・キスカ、反LGBTQ法案を懸念しカミングアウト（BARKS）
https://www.barks.jp/news/?id=1000235881
グレタ・ヴァン・フリートのジョシュ・キスカ、LGBTQ＋のコミュニティの一員であることを公表（NME）
https://nme-jp.com/news/130600/
グレタ・ヴァン・フリートのフロントマン、ジョシュ・キスカがカミングアウト（BANG media）
https://nordot.app/1044662506959389249
Greta Van FleetのJosh Kiszka、LGBTQ＋のコミュニティの一員であることを公表（Lmusic）
https://lmusic.tokyo/news/220490

ロブ・ハルフォード、カミングアウトしたジョシュ・キスカを支援（BARKS）
https://www.barks.jp/news/?id=1000235940

グレタ・ヴァン・フリートのジョシュ・キスカ、カミングアウトへの反応に安堵（BARKS）
https://www.barks.jp/news/?id=1000238484

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