前回RIOTOさんからのご紹介、DRAG QUEENのLil'Grand-bitchさんです! | 二丁目テレフォンショッキング

前回RIOTOさんからのご紹介、DRAG QUEENのLil'Grand-bitchさんです!

前回RIOTOさんからのご紹介、14人目のお客様はその妖艶な美しさでノンケ男子も惑わせるDRAG QUEENのLil'Grand-bitchさんです!その美しさのお手本はあの集団にあった!デビュー秘話から色々と聞いちゃいました。レッツ、チェキラ!


小保方(以下O):

よろしくお願いしまーす!

Lil'Grand-bitch(以下L):
お願いしまーす!

O:
じゃあまずは肩書きから。DRAG QUEENさんでよろしかったですか?(笑)

L:
そうですね~(笑)。

O:
化粧をするきっかけは何だったんですか?

L:
…化粧をするきっかけっていうと…?

O:
DRAG QUEENになろうと思ってからしたのか、化粧をしてからDRAG QUEENになろうと思ったのか…。

L:
あっ、それはねQUEENをしようと思ったから塗ったかも。

O:
なるほど。

L:
一応市場調査をしたの(笑)。今やるんだったらどんなQUEENがいいのかって。んで、その当時は割とナチュラルメイクぽい感じのニュアンスの方が多かったのね。だったら、原点回帰というか、いわゆるDRAG QUEENのそれっぽい感じにした方がいいんじゃないかなんて思って。

二丁目テレフォンショッキング

O:
DRAG QUEENをするきっかけは何だったんですか?

L:
「純喫茶カルメン」…(笑)。

O:
純喫茶カルメン(笑)???

L:
友達の結婚式で出し物をしたの。「純喫茶カルメン」って勝手にユニット名とか付けて4人組で。でその時の写真をmixiに載せてたら色んなQUEENの人とかクラブ関係の人からメッセージを貰ったの。

O:
へー。

L:
んで思いの外、純喫茶カルメンがご好評だったのね。気持ち悪くて。調子に乗って私たち4人組でイベントやろうよってなったの。完全にノリなんだけど(笑)。んで、誰々が何々担当とか役割分担してるとき、私は何も出来ないから「とりあえず塗って有名になる担当」って言われてたのね。丁度そのとき、パフォーマンスユニットを組みたいって別口で話があって、丁度いいからそっちにもノリで乗っかったら、そこでセレヴィッチ・カナリアさんと出会って仲良くなって「大ナイでバックダンサーやるんだけど、あんたもやんない?」って誘われてノコノコ付いて行ったら小原さんに声をかけて頂いて……みたいな。

O:
へー、そうだったんですね。で、その大学生ナイトの時に小原さんに声をかけられたと。声をかけられなかったらDRAG QUEENはやってなかった?

L:
やってなかったと思うー。元々二丁目にも飲みに行かないしすでにその時二丁目からは離れつつあったし。もしかしたら趣味で塗って遊びに行くくらいはしてただろうけど(笑)。

O:
それで渦巻に出て色んなパーティーにオファーをもらったと。

L:
そうだね。でもその時は若かったから燃えてて(笑)。やったからには何か形になればいいなって思ってたから。何となくではやりたくないってゆーか。真面目だったねアタシ(笑)。つか、その時無職だったから何かに頑張りたかったんだろうね(笑)。

O:
(笑)。

L:
でもやるからには本気でやりたかったからその1年くらいは週に3.4回多い時で5回とか塗って遊びに行ってたりしてたよ。営業気取りだったんだろうね。

O:
なるほどー。彗星のごとく現れたニュースターだと思っていたらその陰には努力が隠されてたんですね。

L:
(笑)。努力じゃないよー。完全に趣味が高じただけ(笑)。ホッシーと付き合い始めたのも同じくらいの時期だったから、そういう口コミの宣伝効果みたいなのは大いに活用させて頂いたかも(笑)。色々葛藤はあったけど、結局今出会えている人達はホッシーのおかげって言う部分も大いにあるから、その辺はホントに感謝出来るようになったなあ。

O:
ちなみに初めて化粧をした時の気持ちってどんなだったんですか?

L:
それは本気でやってみたお化粧の事でいいの?その時は「……アタシ…綺麗…」って思った(笑)。

二丁目テレフォンショッキング

O:
100%の答えですね(笑)!ちなみに東京に出て来たのは学校で?

L:
うん。服飾の専門学校に行ってたから。

O:
じゃあ衣装も自分で作ったりするんですか?

L:
うん、それもあるよ。だけどアタシの場合あんまり服作るの好きじゃないからほとんど吊るし(既製品)のもの着てる。ショータイムとかで特別に何かやる時は作ったりするけど。

O:
吊るしの衣装はどこで買ってるんですか?

L:
基本的にサブナード。

O:
でも女性ものが入るからいいですよねー。

L:
だから伸縮があるものを選んでる。っていうかサブナードに求めているものがより「パンパン性」の強いものだから。伸縮性がないとパンパン感がでないでしょ?

O:
なるほど、パンパンしてた方がセクシーですもんね。

L:
違う違う、そっちのパンパンじゃなくて街角とかに立ってるパンパン(笑)。

O:
あっ、そっちのパンパンですか(笑)。

L:
エッチな感じでね(笑)。殿方を誘うのよ。

O:
学校卒業してそっちの方に進もうとは思わなかったんですか?

L:
いや、一回就職したんだけどその会社がダメになっちゃって…。で路頭に迷ってる時にQUEENを始めたの。

O:
なるほどー。じゃあ会社がダメになってなかったらQUEENはやってなかった?

L:
やってなかったよー(笑)。女装してステージに立とうなんて発想には絶対に至らなかったと思うよ。なんだろう、非常に大変なことをしている人達っていう事は、お客さん側にいたときにひしひしと感じていたから。

O:
今は何の仕事してるんですか?

L:
今はスポーツウェアのデザイン。ゴルフウェア。完全に明後日の方向って感じだけど。

O:
ちなみにウィッグの手入れとかはどうしてるんですか?

L:
アタシはウィッグの手入れは基本的にあまりしません。腐った方がオシャレ。チリチリしてた方が芳醇な感じでしょう。

O:
サラサラしてるのはダメなんですか?

L:
それは場合によるんだけど、非常に特別な事です。アタシは何をしてる時が楽しいかってズラ遊びをしてる時が一番楽しいの。ダンスのショータイムとかGOGOの時に髪の毛をバサッてやるのが一番好きなのね。それが私にとって一番の醍醐味なの、女装として。そういう日はスペシャルな日だからその日の為に新しいカツラをおろすの。腐っちゃうとバサッて出来なくなるから。

O:
そう言えばGOGOの時によくバサッてやってるところ見ます(笑)。

L:
そうなの、あれが本当に一番楽しい時間なの。特に安室奈美恵ナイトの時が一番楽しい(笑)。1996年~98年頃の安室ちゃんみたいにレイヤーとかシャギーとかのカット入れてもらったりしたズラを惜しげもなく振り乱す瞬間が大変な至福の時です。あ、買った時のままだと毛がまとまって重いからカッコ良くバサッて出来ないんだよ。

O:
ちなみにメイクって最初の頃からだいぶ変わったと思うんですけどその時々によってご自身の中でなにか流行とかコンセプトとかあったりするんですか?

L:
そうだねー、だいぶ変わったねー。そうだなー自分の中の流行はあるけど常にあるテーマは「バービー」最終形態としては「プレイメイト」を目指してる(笑)。多分これは一生ブレない気がする。

二丁目テレフォンショッキング


O:
でもリルちゃんみたいなプレイメイトいますよね(笑)。

L:
でしょー(笑)。

O:
もしかしたら世界初のDRAG QUEENプレイメイトになるかもしれないですよね(笑)。

L:
そういうのはやりたいよねー(笑)。

O:
メイクはいつもどのくらい時間かけてるんですか?

L:
大体1時間半くらい。

O:
どこが一番時間かかりますか?

L:
ベースかな。ヒゲ隠したり、眉つぶしたり、骨格が女性的になるような陰影を付けてみたり。私の場合、無駄に水洗いしてみたり、途中工程が多いのよ…

O:
ちなみに自分とかは髭がそんなに濃くないんですがリルちゃんは?

L:
アタシ濃いの。

O:
やっぱりDRAG QUEENとしては濃いのは悩みなんですか?

L:
QUEENとして髭が濃いのはそんなに悩みじゃないんだけど普段の生活の時の方が色々あるかな。毎日剃らなきゃいけないし、肌荒れするじゃん。んで夕方には青くなって、ブスになるし。あ、ブスは元々か。

O:
普段の生活で生やそうと思わないんですか?

L:
うーん、QUEENをやってると定期的に剃らなきゃいけないじゃない?髭って生やすと手入れしたりするから剃る時にやっぱり惜しい物なのよ。女子のロングヘアーと多分一緒で。ここまでしたのに剃らなきゃいけないっていうのは結構勇気がいる事でしょう?

O:
じゃあわざと生やさないようにしてる?

L:
うん。でもそれがあれば世界は全然違うのは知ってるのよ。女装する前は生やしてたから。やっぱ男受けいいもんね(笑)。

O:
(笑)。

L:
だからQUEENをする時にまず始めに決意したのは髭は生やさないってこと。んで、そこから色々諦める事を覚え始めました。

O:
じゃあ次髭生やすのは引退した後とか?

L:
引退とかはあんま考えないけど。っていうか誰に望まれて始めた事でもないし(笑)。髭はいつでも生やせるのよ。

O:
ちなみにショータイムを考える時って曲から考えるのか、やりたい事があって曲を探すのかどちらなんですか?

L:
うーん、どっちもあるかな。ちなみにホイットニーは渦巻でやったんだけどその当時ホントにショータイムが嫌いだったの。でもなんかやらなきゃいけなくて、ネタも尽きて。だったら自分の好きな事やろうと思ってー。んで、やっぱりアタシ口パクが好きだったからじゃあ口パクのショーやりましょうって事で。

O:
じゃあやりたい事が先にあったんですね。浣腸のショーは(笑)?

L:
あれもやりたい事からだった(笑)。友達と浣腸しながら遊んでたんだけど、どのくらい便意を我慢出来るかで競争してて「もう無理~!」とか言いながら(笑)。んで、ちょうどその時くらいからQUEENを始めたのもあって、「あっ、これショーでやりたい」って思ったの。で良い曲無いかなーって探したの。でもホントに封印してしまいたい!

O:
なるほど(笑)。ちなみに渦巻の時からホイットニーのショーをやってたと思うんですけど途中から急にリップシンクが上手くなりましたよね?

L:
多分その頃に小原さんに「リル、ブレス(呼吸)だよ」って言われたんだと思う。あっ、なるほどっと思って、息継ぎだったり呼吸の溜め方みたいのを研究したの。それまでは口だけだったのが息を吸う仕草だったり、自分が歌ってみてどこでブレスするかとか。あと実際この発音するとこの口の動きにはならないんだけど、こうした方がその口っぽく見えるなとか。ちゃんと鏡みて研究したのがホイットニーからかも。

O:
クラブは昔から遊びに来てたんですか?

L:
うん、上京してからはよく来ましたよ。地元の熊本にもあったんだけどHIP HOPとかR&Bのほうが強かったんだよね。でもある時、映画の1シーンでクラブでテクノが流れてるシーンがあってその音楽が「あっ、かっこいいじゃん!」って思ってたのね。んで上京してHITSに初めて行った時に四つ打に初めて触れて感動したの!そのときまで私が慣れ親しんだHIP HOPはどちらかというとベクトルが外側っていうか魅せるダンスでしょ?でも、その時のHITSのお客さんはみんなベクトルが自分の方に向いてて、だた音楽に没頭してて。なんかそれがいいなって思った。

O:
ちなみに今クラブ氷河期と言われてますが。

L:
ねー!悲しいよねー。良い箱も無くなって来てるし良いパーティーも無くなってきてるし。つか、いいパーティーを作り上げるようとしてオーガナイザーさんが頑張ってたりしてるんだけどお客さんの感覚が昔とは変わってきてるなって感じてて…。昔のクラブに遊びに来てるお客さんってDJとかQUEENとかGOGOとかに対しても挑戦的だったし。オシャレして遊びに行こうみたいな感じで能動的だったよね、前のめりな感じで。でも最近は受け身の方が多いのかなって思う。その意識のズレにクラブが楽しい場所って認知されづらい原因もあるのかなって思う。

O:
最後にDRAG QUEENとして今後どうして行きたいとかありますか?

L:
特にないですー(笑)てことにしといて。やる気が無い訳じゃないのよ。展望としてはちゃんとあるんだけど。10年後に乞うご期待みたいな(笑)

O:
それは10年後のお楽しみですか(笑)?

L:
うん。ヒミツよ(笑)。

O:
その途中にプレイメイトとかはやりたい?

L:
それはやりたい(笑)!!!それは後でも先でもいいから(笑)。

O:
頑張って下さい(笑)!では次のお客様ですが。

L:
じゃあ腐女装仲間の伊達ロザンナさんで。

O:
今日はありがとうございました!

L:
ありがとうございました~。

伊達ロザンナさんのコメント
「私の可愛いトコ見てくださ~い♥」