直さんと、コウさん。
クラブシーンに関わるお仕事をさせていただいてから
気付けば、早17年目。
いまの会社に入ってからは
より一層に数々のパーティーの企画に携わらせて頂き
どれも大切な思い出ばかりなのだけど、
生涯きっと忘れられないパーティー、ってのがいくつかある。
中でも上位に入るのが
いまから5年前、中村直さんのDJ30周年記念パーティー。
"DJ"という存在に感動して、
踊りながらフロアで自然と涙があふれたり、幸せな気持ちを与えてくれたのが
直さんだった。
この頃、直さんとはArcHで、
RAINBOW、HOUSEのアフター、毎年4月に直さんのBirthdaybash…などなど、いろんなパーティーを一緒に企画させてもらっていて、打ち合わせの度に『人生の半分以上DJしてるんだよね』と『30周年』という大きな節目がひかえていることを度々伺っていた。
偉大すぎるDJの記念すべき周年パーティーを、私なんぞかオーガナイズしてもよいものか?と当日まで不安でいっぱいだったな。
でも、そんな不安は、当日の直さんのDJプレイと、キャスティングした共演者の皆様の多大なるお力添え、そして、遊びに来てくれたお客様の直さんへのいっぱいの愛。いっきに吹き飛んだ。
朝方 最後の曲をかけると、8時間のロングセットを終えた直さんがDJブースからフロアに出てきて、一緒に直さんを囲んでみんなで踊った。
曲が終わった時、直さんがぎゅーーーって抱きしめてくれて、『NANA、ありがとう』って言葉をもらった時、涙が止まんなかったな。
このパーティー、出演はなかったものの、
実は木村コウさんにも多大なるご協力をいただいているのです。
それがコチラ。
フライヤー裏面。
コウさんに直さんの魅力を十分に語っていただきました。
この時、めちゃめちゃ緊張しながらコウさんに執筆の依頼をしたのを覚えてる。
快く引き受けてくださったコウさん。
そして、その文章に、計りきれない直さんとの絆の深さを感じました。
それから、約2年半後。
旧ArcH閉店に伴い、この場所で最後の開催となる『RAINBOW』
直さんとの打ち合わせで、コウさんをゲストに招聘することを決定。
PRを始めた頃から反響がよくて、
この場所で最後となる、中村直と木村コウの共演を誰もが楽しみにしてた。
そして、その誰よりオーガナイザーである私が楽しみにしてた。
…なのに。
それは叶うことはありませんでした。
この日。
当初2時間の予定だったDJ時間を、コウさんは直さんの分まで急遽延長してプレイし続けてくれて、パーティーが終わるギリギリまで直さんを待った。
朝方になって、クローズの時間を多少延長して、、、
次の曲でラスト、とコウさんとPAに確認を取った時
コウさんに、本当にありがとうございました、と伝えて、泣いた。
振り返ると、ただただ純粋に遊んでた頃から
自分自身にとって大きな影響を与えたパーティーには、
いつも直さんとコウさんがいた。
そして、昨年DJ30周年という節目を迎えたコウさん。
今年2月に掲載されたインタビュー記事の中で
『僕的には海外のDJよりも一番影響を受けたDJはNAOちゃんでしたね。』
この一文を読んで、直さんが愛し愛された"新宿二丁目"という街で、恐れ多くもコウさんのパーティーをやりたい!と強く思ったのでした。
参照:
『日本DJ界のパイオニア。KO KIMURAが見てきた国内外クラブシーン30年史』
そして、その想いが遂に実現。
30周年を記念に制作されたコウさんのNEWアルバム『TECHNICAL
日付が変わって、いよいよ今夜開催です!
上記のインタビュー記事内にもあったように、1980年代を代表する伝説のストリートアーティスト『キース・ヘリング』生前、親交があったことから、協賛に『中村キース・ヘリング美術館』が決まりました。
画像はコウさんが所有する、キースヘリングが落書きした私物Gジャン。(お宝!)
今回、なんと中村キース・ヘリング美術館様より先着100名様に「オリジナルコンドーム&缶バッチ」「美術館ペアチケット」のセットをプレゼント!
ご来場はどうぞお早めに!
そして、開催前夜。
出演者のDRAG QUEEN マーガレットさんが店主のホモ本ブックカフェ「オカマルト」へ。
マー様から直さんとコウさんとの思い出をたくさんたくさん伺って、両者を長きに渡り深く知る、いまいちばんお話したかった方に会えて本当に嬉しかった。
明日も朝早くから息子を保育園に送っていかなきゃだし、
パーティーは朝までだし、長丁場になるんだし、
はやく寝なきゃとは思っているんだけど、、、、
そんな。
このパーティーへの想いを馳せる夜。
寝れませんがな。