○”痛くない”ジャップカサイ…って…
最近、講習についてのお問い合わせを頂いたり、情報を寄せて下さったり、SNSをチェックしていたりすると目にとまり、うーん…どうなのかな…と気になる事があります。
「あの店のジャップカサイは痛かったけど、このお店のは痛くなかったから良かった」と言うご感想を述べるお客様
また、
『当店は"痛くない"ジャップカサイを提供しています』
と言う言葉を売り文句のようにしている店舗様だったり、セラピスト様だったり…
お客様の好みも色々あって、提供するものも色々な形があって良いように思うのですが、
一つ念頭に置いておいて欲しい事が、カルサイネイザンを教える側、インストラクターとしての思いと言うのがありますので、
それを書いておきたいと思います。
まず、
その「痛み」というのが、
①何から来ている物なのか
②何をどうした時に痛みとして感じられ
③どの部分がどう痛かったのか
と言う所が一つポイントになってくるか、と思います。
痛い事、
それ自体が必ずしも悪いものでは無い、
身体の不調があるからこそ痛みとして感じられ、それが解消されれば、痛みとしては軽減していき、むしろ適度な快刺激として伝わり得る、という事があります。
だからと言って、
不必要に、身体が硬直するほどの痛みが常時継続する事自体が本当に必要か、と言うとそれに対してはお身体を見てみない事には…と言う事もあるでしょうし、お客様との、また、おきゃ様のお身体とのやり取りの中で匙加減を調整していく所…所謂セラピストにゆだねられる所ではないか…と思うのですが…
間違った所を押していたり、間違った方向にアプローチをかけていたり、そもそもの手技に丁寧さが欠けていたり、お客様の皮膚に触れるセラピスト指自体に問題などがある場合、痛みとして感じる事があります。
これらは完全にセラピスト側の問題となるでしょう
お客様の身体云々の問題ではありません
セラピスト側は、正しく、不快に感じ取られ無いよう手技をする事が求められる所であります
初めてジャップカサイやカルサイネイザンを受けられるお客様にとっては、何が正解で、何が不正解なのか、分からない所もあるでしょう
なので、痛みとして感じられた時には決してお気持ちを我慢せずに、今ご自身の身体の中で起こっている状態について言語化してセラピストに伝えて差し上げると良いか、と思います。
気持ち良ければ気持ち良い、と、
痛みがどのようなものなのか、どうされた時に痛いのか、セラピスト側が気付いてない事もあります。
「痛い」とお客様から言われて、その理由がセラピスト自身のせいではなく、お客様の身体の不調から来ている物であれば、それはその時にセラピストが伝えてくれると思います。
「痛い」と言ったら悪いのではないか、
それはありませんので、お気持ちを押しとどめる事なくお言葉にして頂ければよいと思います。
自分がチェンマイにカルサイネイザンを習いに行った時の、クンジーの手技は、それこそ痛いなんてものじゃありませんでした
自分のセラピスト友の女性で、カルサイネイザンを受けに行った時に、痛みのあまりに呼吸困難になった方がいた位…
むしろ痛みとして感じるのは男性の方が顕著なのですが、名古屋のセラピスト友のまにさんは「焼け火箸を尿道に突っ込むような痛み」と表現してましたのも印象的ですが、それ位の痛みを伝える事も有りうる手技でもあります。
ただ、
それは身体の調子が悪ければ悪いほど、痛みとして出やすいものです。
別のセラピスト友であり尊敬もしている園子さんは、
「You are "No Block"」
と、滞っている物は何もないとお墨付きを得られ、ご自身も気持ちよさしか感じなかったと仰っていました。
人によって最悪呼吸困難になる(そこまでする必要はないとお思いますが)方から、気持ち良さを感じる方まで、お身体の状態によって感じ方は千差万別
勿論、痛みとして感じる箇所も、人により、また、日により異なるのは、自然な事ですから、
是非、カルサイネイザンやジャップカサイを受けられる時には、そのご自身のお身体と対話するお気持ちのゆとりを持ちながらいらして頂けたらと思います。
*今から8年前、2016年、タイ、チェンマイにてクンジー師匠に手技を教わった時の写真
昨年クンジーは亡くなられ、あの悶絶するような痛みを伴うカルサイネイザン、ジャップカサイ、ジャップヨークトーンはもう受けられる事はりません。
2回施術を受け、講習もマンツーマンで教わったのは、自分自身の財産であり、そんな貴重な経験を含めて、現在皆様にカルサイネイザン、ジャップカサイをお伝えできているのは、本当に感謝するばかりです。
自分も、今より10㎏も太っており、内臓も乱れまくってましたので、本当にクンジーの手技は内臓引き裂かれているような、本当に激しい痛みでした。
ファスティングや食生活の改善を経て、健康診断オールA判定を頂けるように変わった今クンジーの手技を受けたら、どんなに違って感じるのだろう…と、もう受けられる事は無いのですが、本当に再度チェンマイに行き、講習再受講も、施術も受けたかった…と思うばかりです。。。
カルサイネイザン
ジャップカサイ インストラクター 【O】塚