2023/11/15

話題作多数!11月公開「同性愛」テーマの映画まとめ

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芸術の秋にふさわしく、11月は劇場公開作品が多い。なかでも注目は「同性愛」テーマの映画だ。

 

今回は、主要な公開作品+イベントでの上映も含めて紹介。ぜひ気になる作品はチェックして!

 

「君の名前で僕を呼んで」の再来? 少年たちのラブストーリー

 

 

 

映画『シチリア・サマー』が、11月23日に劇場公開。

2017年に世界的ヒットした『君の名前で僕を呼んで』の再来とされる本作は、ルカ・グァダニーノ監督も大絶賛している。

 

舞台は1982年、初夏のシチリア島。

運命的に出会った16歳のニーノと17歳のジャンニ、二人の少年は次第に激しい恋に落ちる。

しかし、愛し合う二人の若者には、辛い運命が待ち受けていた──。実際に起きた事件をもとに生まれた、真実の愛の物語を描く。

 

ニーノを演じるガブリエーレ・ピッツーロも、ジャンニ役のサムエーレ・セグレートも、オーディションを勝ち抜いた新人スターの二人。瑞々しい才能がぶつかり合う本作は必見の1本だ。

 

映画公式サイト >

 

同性愛が禁じられた時代、詩人と青年の恋

 

 

 

「同性愛者は存在しない」とされた1960年代を舞台に、詩人と青年の恋物語を描く映画『蟻の王』が、1110日より全国公開中。

 

ストーリーはこちら。

劇作家で、蟻の生態研究者でもあるアルドは、教え子の若者エットレと惹かれ合い、ローマに出て共に暮らし始める。

しかしエットレの家族は二人を引き離し、アルドは逮捕され、エットレは電気ショックで同性愛を“治療”するための施設に送られてしまう。

 

世間が好奇の目を向ける中、裁判が始まり、新聞記者エンニオは熱心に取材を重ね、不寛容な社会に声を上げるのだが──。

 

物語自体はフィクションだが、実際の事件にインスパイアされた名匠ジャンニ・アメリオ監督がメガホンを取った本作。自由に恋愛ができる今の時代だからこそ、感慨深い作品だろう。

 

映画公式サイト >

 

レズビアンとして二重生活を送る大作家、その素顔とは?

 

 

 

ミステリー作家のパトリシア・ハイスミスを描いたドキュメンタリー映画『パトリシア・ハイスミスに恋して』が、113日より絶賛公開中。

 

日本での知名度は低いが、欧米ではアガサ・クリスティと並ぶ人気を誇るミステリー作家で、『太陽がいっぱい』『キャロル』など文学史に残る名作を発表している。

 

本人はレズビアンとして知られており、2015年にケイト・ブランシェット主演で映画された『キャロル』は偽名で発表した自伝的小説。

 

当時はレズビアンであることを隠しながら「二重生活」をしていたハイスミスの生涯を、貴重な本人映像や日記やノートから紐解く。謎に包まれたハイスミスの人生と著作に新たな光を当てる作品となっている。

 

映画公式サイト >

 

1日限定でクィア映画を一挙上映!

 

 

 

京都・同志社大学にて、クィア映画の上映とゲストを招いたディスカッションが、11月18日に1日限定で行われる。

 

レズビアン映画『ダイク、カメラ、アクション!』や、ゲイ映画も含まれたブラジル短編映画集、そしてトランスジェンダー映画『We are Transgenders.  – 性別を越え、自分らしく生きる!-』と幅広くクィア映画が上映されるとのこと。

 

また、スペシャルゲストとして三橋順子さん、宮田りりぃさんらも登場するそうなので、ぜひ興味ある人は会場に訪れてみて。

 

QUEER VISIONS|公式サイト >

 

『ボクらのホームパーティー』×『虹色の朝が来るまで』の2本立て上映!

 

ボクらのホームパーティー

 

東京・北区の映画館「シネマ・チュプキ・タバタ」にて、LGBTQ映画『虹色の朝が来るまで』『ボクらのホームパーティー』が2本立てで上映される。

 

映画『ボクらのホームパーティー』は、都内で開かれたゲイたちのホームパーティーを描いた作品。

多種多様なゲイが集まり、楽しいパーティーのはずだったが、飲んでいるうちに日頃のウップンが爆発して──。

 

リアルなゲイたちの葛藤を描き出し、LGBTQ映画祭「レインボー・リール東京」の上映時も好評を得た作品だ。

 

 

虹色の朝が来るまで

 

そして2本目の『虹色の朝が来るまで』は、耳が聞こえないろう者×セクシュアルマイノリティを描いた映画。

 

「ろう×セクマイ」といったダブルマイノリティ(2重のマイノリティをもつ人)を描いた意欲作で、監督は、自身もろう者である今井ミカ氏。さらに、演じる役者陣もろう者が集められた。

 

ストーリーはこちら。

群馬の手話サークルで知り合ったろう者の華とあゆみ。

初めて同性に惹かれた華は、実家の両親にそのことを告げるが、母親に拒絶されてショックを受ける。やがて悩める華を見かねたあゆみは、東京で催されるろう者のLGBTQ+イベントに彼女を誘うことになる──。

 

2本の上映は11月16日〜30日までで、連日豪華なゲストによるアフタートークもあり!

ぜひ、気になった人は会場に足を運んでみて。

 

シネマ・チュプキ・タバタ|公式サイト >>

 

ゲイの映画監督・橋口亮輔30周年記念。6作品を一挙放送!

 

 

 

日本を代表する映画監督で、オープンリーゲイの橋口亮輔監督。

メジャー作品としてゲイ映画を手がける数少ない監督で、そんな橋口監督30周年デビューを記念した名作が、衛星劇場にて11月〜12月の期間に一挙公開される。

 

たとえば、ウリ専でバイトをする学生を主人公にした『二十才の微熱』(1993年)、歌手デビュー前の浜崎あゆみが出演したことでも話題の『渚のシンドバッド』(1995年)、ゲイカップルが女友達と子供を作ろうと奮闘する『ハッシュ!』(2001年)などなど、名作がずらり!

 

まだ橋口作品を観たことがない人は、この機会にチェックしてみてはいかがだろうか。

 

橋口亮輔監督30周年記念|衛生劇場 >

 

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