先々月父親が旅立ちました。

父方祖母が旅立ってから一年。

まるで祖母が連れて行ってしまった様な。

そんな感じでした。

 

母方の家は一族がひとつの土地に集まっていますが、

父方祖母は養子である上に、旦那(祖父)と別離してしまったので、

父方の親戚というものが存在しませんでした。

だからなのか

母方の祖父を尊敬し

父は母方の家をとても愛していた様でした。

 

長きにわたって大黒柱となった祖母。

大祖母に育てられた父。

 

父親は

なんていうか

自分の内に箱庭を持っている様な、

その箱庭をとても大切にしている様な、

そんな人柄でした。

 

わたしの絵空事を愛する部位は、

父の影響を強く受けていると思います。

 

 

わたしの今年の誕生月は

そんな訳で大荒れでした。

 

わたしは素直に悲しめず、

常に怒りに支配されて、

思い通りにならないジレンマの中で、

ただひたすら

夜叉の様な表情で

日々を

耐え忍び過ごす毎日でした。

 

そんな中、

臨床心理士の先生に

「怒りは最大の悲しみの表現だよ、

喜怒哀楽は四当分ではないからね」と

教えていただきました。

 

祖母も怒りのエネルギーで

生きた人だった。

 

「あぁ、そうか

居なくなって、淋しくて仕方ないのか」

「どうしようもない理不尽を

怒ることによって昇華しようとしているのか。」

「でも怒りの後は、虚しさしか残らないね。

ね、とうさん」