今週のとある秋晴れの一日、
万博記念公園へ行ってきました。
大好きな国立民族学博物館の特別展、
『驚異と怪異』想像界の生きものたち・・・を観たかったから。
薄暗い展示室内には、世界各地の創造上の生きものたち、
竜や麒麟、人魚やユニコーン、名前もわからない魑魅魍魎たち・・・
それらが、“実物”や造形物で展示してある。
怖いというより、なんかユーモラス。
笑いながら鑑賞してきました。
それから本館の展示を見て、
遅い午後に万博公園の森へ。
森の奥、夕陽に向かって西へ歩くとソラードがある。
ソラードとは、地上10メートルぐらいの遊歩道で、
森の大木のてっぺんの高さに作られている。
300メートルぐらいかな、ここからの夕陽の景色がすごい。
ソラードの終点にある展望台からは、
千里の丘を見下ろし、太陽の塔やららぽーとの観覧車、
はるか向こうには大阪市内の高層ビル群までが眼下に見える。
なんかホッとする。
少し肌寒い秋の夕暮れに、こうして夕陽に照らされるのは。
前回はいつだっただろう、
ここにこうしてくるのは何回目だろう、
次に来るときは僕はどうしているんだろう。
長い時間が、この場所で一つにつながる。
閉園時刻ぎりぎりに出て
ららぽーとでビールを飲むと、
もう、すっかり暗くなっていた。
見上げれば日本一の高さの大観覧車。
乗り込むと、さっきまで見上げていた太陽の塔が、
はるか眼の下に小さくうずくまって見える。
上から見ると、まるでフクロウかみみずくのように愛らしい。
約50年前に、万国博覧会で初めて見た。
その時は中学生だった。
この先50年たったら、もう僕はいないと思うけど、
この塔は、まだあるだろうか?
森の木々はさらに大きく育っているだろうか?
その時も平和な千里の森に、
太陽の塔が今のまま立ち続けていることを、願う。