12 THE HANGED MAN
吊るされた男。
吊るされた状態で何もできません。このデッキではプールで飛び込んでいる最中が描かれています。確かにこの状態でも何もできませんね。解説書には、今を生きる、没頭、執着を捨てると記載されています。飛び込む瞬間は無我夢中ですよね。
ウエイト版の吊るされた男とは全然違う雰囲気で描かれています。ウエイト版ではその名の如く吊るされ、辛い環境でもそこから啓示を受け、努力した分報われるという意味です。ゲイタロットでは、飛び込む姿から、煩悩を振り切る様な意味合いで、ただ今この瞬間に打ち込み、結果を得るというニュアンス。
13 DEATH
死
大切な人を亡くしたのでしょうか。お墓に手を添えても、伝わったくるのは冷たい石の感触です。解説書には、終わりは始まりと記されています。一日も24時間で終わり、日が昇れば新しい一日が始まります。私達は、人生で様々な「終わり」を乗り越え、常に新しく生まれ変わるのです。
ウエイト版も13はDEATHで通称死神と呼ばれるカードです。絵も死神が出てきてタロットの代名詞と呼ばれる位有名です。
いわゆる怖いカードです。しかし死神は新しい出発という意味があります。終わりがあるので始まりがあるという、然るべき終わりというのが、このDEATHの持つ本当の意味です。
14 TEMPERANCE
節制
調理している男性が描かれています。解説書には、物事を少しずつ組み合わせ、新しいものを作ると記されています。複数の素材を複雑な工程で料理が出来上がるように。人生も素材、工程、組み合わせ、様々な要因の集合体の様なものかもしれません。
ウエイト版の節制は、天使が二つのカップから液体を酌み交わしている様子が描かれています。意味は物事が良い状態、正しく平穏な状態です。ゲイタロットでは、そこから少し突っ込んだ、良い状態から何か生まれるというクリエイティブな意味が付け加えられていいます。
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