18  THE MOON

月は人を狂わすと言われますが、解説書にはセクシャリティは恐ろしく、時に人を非合理的判断に向かわせると書いてあります。すなわち、ゲイとゲイではない男性のセックス描写なのかもしれません。不確実、しかし魅力のある怪しさを示したカードかもしれません。

ウエイト版の月は、月に向かってわんちゃんと蠍が描かれ人間はでてきません。意味は不安、不透明さです。ゲイタロットでは非常にセクシャルな描写ですが、どこか不安でミステリアスな雰囲気が伝わったきます。読み手のリーディング力が試されそうな一枚ですね。





19 THE SUN

太陽

解説書に、人生の最高の瞬間は平凡に根ざしている、と記されています。温かく照らす太陽の下で、年配のゲイカップルが塀を積み上げています。幸せとは、地道な作業の積み重ねなのかもしれません。

このカードには幸福、よく出来た仕事からの満足を意味があります。

ウエイト版の太陽は、大きな太陽をバックに幼児が白い馬に乗り、手を広げいる描写です。意味は幸福で前向きな気持ちを示したカードで可能性を感じます。ゲイタロットでは年配のゲイタロットで穏やかな雰囲気で、ウエイト版とは対称的な描写です。意味は幸福ですがニュアンスはだいぶ変わりますね。





20 BEYOND JUDGMENT

解放。

直訳だと「判断を越えて」みたいな意味だと思います。解説書には他人の期待から自由になる、利他主義、解放、誇りと記されています。様々な違いに万歳!同性婚が認められた様子が描かれています。しがらみや垣根が取り払われるイメージのカードです。

ウエイト版はJUDGMENTだけで、BEYONDは付きません。審判というカードです。天使が天上でラッパを吹き死者が甦っている様子が描かれ、意味は復活、再開という意味があります。ゲイタロットでは復活というより、権利等を新たに勝ち取るというニュアンスで描かれています。





21 THE WORD

世界

解説書には、人生は重荷でも自分の楽しい事の一部になる、と記載されています。目の前に映っている世界は、全てあなたの意識が作り出したもの。楽しいと感じるのも辛いと感じるのも、あなた次第です。自分で人生を作り上げるという、とてもクリエイティブなカードです。

ウエイト版の世界は、月桂樹の輪の中に裸婦が描かれ、四隅に火地風水を象徴する存在が描かれています。意味は完成、完結という、全てを丸く治めるというニュアンスです。ゲイタロットでは、全ては自分の手中にあるという意味合いで描かれ、完全でもそうでなくても、全ては自分次第という意味合いです。


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