<12月11日の日記>
平安時代に書かれた、女性の書いた日本最古の日記と言われる右大将藤原道綱母の「蜻蛉日記」を読了。
と言っても、原文で読んだわけではなく、これも角川書店のビギナーズクラシックのシリーズによるダイジェスト版ではありますが・・・。
高校時代に古典の授業で、極一部でしたが学習した覚えがあります。
平安時代の当時は、一夫多妻制で通い婚。夫が訪ねて来るのを妻はひたすら待っているわけです。
夫、兼家には自分以外にも複数の妻がいるわけで、他の女性に対する嫉妬心や、なかなか自分の元に通って来てくれない、そんな妻の不満や嘆きが綴られるわけです。
当時、一夫多妻制は普通のことなので、兼家が特別、道綱母に冷たくしているわけでもないのでしょうが、道綱母は、その教養の高さや気位の高さが邪魔をして、兼家に素直に甘えられないのですね。