<12月30日の日記>
何年振りかで松本清張を読みました。
今回読んだのは「黒革の手帖」(上・下巻)。
長年勤めた銀行からお金を横領し、そのお金を元手に現座のバーのママとなり、更にはバーで知り得た情報を元に、医者の脱税による架空名義の預金をネタに、あるいは、予備校の裏口入学斡旋等をネタに、強かにのし上がっていこうとするママのサクセスストーリーかと思いきや、結局は奈落の底に叩き落される。因果応報と言ってしまえばそれまでですが・・・。
当時の社会情勢を巧みに取り入れて仕上げてあります。
最後はちょっとサイコホラーっぽいです。
今年もなんとか年間50冊の文庫本を読むことができましたが、年々読書量も減って来てるな~(-.-)